北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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日本初! 魚町銀天街アーケード

小倉にはいくつもの「日本初」がありますが、「銀天街」も「アーケード」も実は魚町銀天街が発祥だということをご存知ですか?
“銀天街発祥地”の碑には、こう記されています。
「1951年10月ここ魚町に日本ではじめて公道上にかかる全長130mのアーケードが完成。6,000通の公募作のなかから『銀の天井に輝く街』を意味する『銀天街』と命名されました。以降『銀天街』の名称が各地へ広まりました。」
事の発端は1950年(昭和25年)12月の「えびす市」の初日。間もなく開店というときに冷たい雨が降り出します。傘をさした買い物客は急ぎ足で商店街を通り抜け、井筒屋へと吸い込まれて行くではありませんか。その様子を目にした店主の一人が、「せっかく魚町に来てくれたのに…。雨の降らん街をつくらんといかん」と考え、そこから悪戦苦闘が始まったとか。
お客さんのことを思う気概ある商店街の人々によって、魚町銀天街アーケードは誕生したんですね。