北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

現在の登録件数

4056

JR小倉駅

平成26年4月中旬に、
朝と晩の気温差がやや気になるものの、
春にふさわしい日中の陽気に喜びを感じ、
まち歩きをするうちに、
JR小倉駅に近寄りました。
一か月程前のニュースで、
春のJRダイヤ改正によって、廃止される寝台特急が、
上野駅と青森駅をラストランする際、
別れを惜しむ大勢の方がホームに訪れたとの内容が
流れていました。
そういえば、この小倉駅にも、過去、
関東や関西を結ぶ寝台特急が走っていて、
数十年前、
わたしもたくさんの荷物を抱えて、それに乗り、
東京まで行ったことを思い出しました。
車内には、用件は異なっても目的地が同じ方ばかり、
お互いに一人で上京しているといった雰囲気を感じると、
まったくの他人ながら、少し親しみを感じ、
それとなく会話を交わすことも・・。
そんな、長距離列車に旅情を感じたことを思い出し、
今、この駅から最も長い距離を走り、最も車両が長い、
新幹線のホームに向かうことにしました。
山陽新幹線が博多まで開通した約40年前、
だんご鼻と呼ばれた、先頭が丸い形をした車両は、
現在、鼻は高く、長く、くちばしのような形をした
車両ばかりになっていました。
そして、到着したと思ったら、
一瞬にして、東京へ向け出発する車両。
その車両を前にしたホームで会話する方々の言葉には、
関東、関西などのお国ことばがあふれていて、
どこからともなく、
旅立ちといった風に包まれているような、
そんな雰囲気を感じました。