北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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ルネッサンス様式の八幡側入口

くろがね線宮田町トンネル

城郭をモチーフの戸畑側入口
専用貨物列車 E8501が牽引
八幡製鉄所の戸畑地区と八幡地区を結ぶ通称「くろがね線」。
正式には「炭滓線(たんさいせん)」だが、炭滓の輸送がほとんど無くなり、
社員公募で「くろがね線」となったようです。
1930年開業総延長約6kmで当初は複線でしたが、輸送量の減少で今は単線です。
その路線上に八幡東区の宮田町から戸畑区の西大谷まで総延長1179mの
宮田町トンネルは出水に悩まされ1年11か月にも及ぶ難工事で昭和5年に完成しています。
約85年の歴史があり、八幡側入口はルネッサンス様式、戸畑側入口は城郭をモチーフに
していて、現在のトンネルデザインには無い、風格、趣があります。
私が撮影しているとちょうど専用貨物列車が八幡側に向かって来たので、幸運にも
列車も撮影が出来ました。
広い製鉄所の中は専用鉄道がありますが、それが市街地を走っていいるのは
北九州市だけではないでしょうか。
珍しい景観と思います。