北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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建立当時のままのメモリアルクロス

メモリアルクロス

国際連合軍の建立を示す台座のプレート
当時の北九州5市に委譲した事を記したプレート
小倉北区の市街地を眼下に望む足立山中腹の地に建てられた大きな十字架は「メモリアルクロス」と言われ、朝鮮戦争中(1950~1953)に戦死した国際連合軍将兵の霊をなぐさめるため、当時の駐留米軍小倉師団の司令官達によって1951年(昭和25年)に建設され、日本側(旧小倉市・旧門司市・旧戸畑市・旧八幡市・旧若松市)に譲渡されたもので、高さ約20㍍のジュラルミン製十字架で朝鮮半島のほうに向いて立ってます。
あまり伝わってない事実ですが、北九州の港・飛行場から多くの連合軍将兵が挑戦半島に向かい、多くの戦死者が帰ってきました。
建設当時は丘の先端に建てられていたので旧小倉市各所から全容を眺める事が出来ましたが、その後眼下の宅地開発で足元が削られ倒壊の危険性があったので50㍍後に移設した為、先端の十字架部分しか見えなくなりました。
当時は「メモリアルクロス」の台座に登れば、小倉・戸畑・若松・門司などが見渡せる絶景ポイントでしたが、今は生い茂る木々に視界が遮られ、鎮魂のために朝鮮半島を向いてるという十字架も寂しげです。