北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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鷲峰山平和観音と新緑に輝く銀杏

蒲生 鷲峰山平和観音

右下から見上げた鷲峰山平和観音と青い空
鷲峯山から小倉市街地を望む。
長行あたりから紫川に沿って伸びる県道63号線を北上すると蒲生鷲峯山の頂に白い観音像が眼に入る。
この観音像を見ようと鷲峯山に登った。頂上には鷲峰山公園があり、麓から約1.4km。かなりの急な坂もあり、20分強で頂上に。年のせいか息切れのため、眺望を楽しむ前にベンチにしばらくごろ寝。
息が整ったところで眼下に広がる小倉北区の市街地に目を見張る。
正面は足立山を中心とした山並みだ。
その山並みの前にメディアドームの屋根が光り、その左先にマンションなど林立するビル街が見え、その先は関門海峡が川のように見える。
少しガスで遠望はかすんでいたが、ガスがなければ関門大橋が見えるだろう。
右に目をやれば,足立山から曽根干潟が広がっている。遠く国道10号線の伸びる南区の町並みが広がっている。小倉競馬場もいつもと違った姿を見せてくれた。
左に目をやれば西港の工場群が広がる。
どちらを見てもその眺望は素晴らしい。
観音様はそんな小倉市街地に目を向けて立っている。
正式名称は鷲峰山平和観音。昭和41年5月16日竣工とある。平和を願って有志の寄付で建立されたらしい。
当日、観音様の世話をするボランティアの人が数名、花を活け、掃除などを行っていた。お疲れ様と手を合わせる。
公園には満州の部隊に対する慰霊供養記碑もあった。
山の名前は鷲峯山だが、公園も観音様も鷲峰と書く。理由はわからない。