北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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関門海峡花火大会

平成25年8月13日(火)に開催された
第26回関門海峡花火大会を訪れました。
真夏の強力な日差しを朝から浴び続けた会場周辺には、
天空が暗くなるのを待ちわびる方々がいっぱいです。
周囲の会話から、関東、関西、東日本、西日本・・といった、
日本列島各地や海外にお住まいであろうと思われる方の
特徴ある言葉が耳に入ってきました。
お盆を郷里で迎え、家族や親族、恋人や友人など、
大切な人と一緒に観覧する方も多いのかもしれません。
お孫さんの相手に目を輝かせるおじいちゃん・・、
元気なお子さんとともに出店で買出しに走るお父さん・・、
浴衣姿で手をつなぎあうカップルたち・・。
多くの方々に笑顔がこぼれ、会話が弾んでいるようです。
そんな熱き会場の太陽が西に傾いたころ、
涼しげな風とゆるやかな波を与えるように、
クルーズ客船が、
“ぱしふぃっくびいなす”、“飛鳥Ⅱ”の順に
海峡に入ってきました。
純白の豪華客船の入港が、会場を一段と華やかなものにし、
花火がいっそう待ち遠しく感じます・・。
まだかなぁと何度も時計を繰り返し見ても、
なかなか時間が過ぎてくれません。
夕暮れ時を迎えた海峡は、
タグボートによって、花火を積んだ台船が岸壁前に停泊し、
大会の準備が少しずつ整いつつある様子です。
そして、日が暮れはじめると、花火師が台船に乗込み、
いよいよ、開始近しといった雰囲気が漂うとともに、
素敵な公式テーマソングが会場を盛り上げます。
時計の針に注目し、楽しみに開始を待っていると、
午後7時50分。
海峡を挟む両岸から一斉に“ドドーン”と大きな花火が・・。
ここからは、止まることなく次から次へと上がり続け、
大きいもの、小さいもの、色鮮やかなもの、連続したもの・・
会場は拍手や大歓声が響き渡ります。
開始を待ちわびていた時間に比べ、
始まってしまうと、時計の針が俊足に過ぎるような感覚で、
あっという間に13,000発が終わりました。
夜空のお月様もこの日ばかりは大輪の花の横で
少し控えめなお姿になったようです・・。