北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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夜明けと誘導灯火

小倉南区にある旧北九州空港誘導灯火を撮影しました。
先日、新門司北地区で水平線から昇る太陽を鑑賞したため、
誘導灯火越しに、周防灘から昇る陽を眺めると、
どんなシーンになるのか、想像しているうちに、
実際に、その様子を見に行きたくなり、
秋の朝、午前5時を過ぎた頃、現地に到着しました。
あいにく、上空が雲に覆われていたので、
日の出を眺めることは無理かもしれないと思いましたが、
お天気は気まぐれだから、どうなるかわからない・・。
寒さ対策で持参した薄手のダウンジャケットのポッケに
手を入れて、時の経過を待つことにしました。
午前5時40分、沖から始発の羽田便のエンジン音が、
“ゴゴーッ”と響いてきましたが、
この場から、その姿は見えませんでした。
なんだかちょっぴり残念な気持ちで待っていると・・、
午前6時10分を経過しても、太陽が昇ってくる気配が
感じられなかったため、少しあきらめ気味で、
防波堤沿いの来た道をもとに歩くことにしました。
午前6時20分、
誘導灯火のある位置から離れた場所を歩き進んだところで、
ねずみ色の雲の間から、オレンジの陽が出ていました。
この瞬間、
灯火越しではありませんでしたが、
太陽の姿を鑑賞できたこと自体がとってもうれしく、
そっとお顔を見せてくれた“おひさま”に感謝の気持ちで
いっぱいになりました・・。