北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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釣人

逆水海岸の釣人

潮が引いて岩畳が見える
岩のくぼみの小魚たち
国道495号線沿い、北九州市営バスの停留所の逆水から海岸側に向かうと、潮が引くと岩の畳が顔を出し、その岩場をつたって少し沖の方まで歩いて行ける場所があります。ともろビーチと遠見ヶ鼻の中間くらいのところです。この日、中潮で、午後4時半頃が干潮を迎え、岩畳を確認することができました。今は初夏で夕暮れまでの時間にはまだまだ陽が高く、穏やかな風に潮の香りを感じます。
海を眺めていると、釣人が岩の上から竿を出して釣りを楽しんでいました。邪魔をしないように遠くからその姿をみていると、ふと数十年も前、ティーンエイジャーの頃、友人と初めてこの海を訪れたことを思い出しました。当時は夏の盛りで、潜ってサザエやアワビなどの捕獲(※現在は捕獲禁止の看板があります)をして、砂浜で磯焼きして食べたり、また石をめくっては蜷貝を獲って煮て食べたりしていていたことを、とても懐かしく感じました。食するためと言えども、今は好き勝手に捕獲できなくなったので、昔はよかったなぁと懐古するのでした。