北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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萩崎橋です

川巡り、橋巡り、神嶽川5

新宿橋です
緑橋です
シリーズ4で、11番目の橋「長添川橋」が謎の橋と記しました。普通に言えば、川の名前が橋名になるのはそれほど謎ではありません。ところがこの「長添川橋」の下を流れる川は神嶽川なのです。
はたして、長添川はあるのでしょうか?
足立中学校そばの「新明和橋」を過ぎて、13番目は町名から名付けられた「萩崎橋」(はぎさきばし、昭和46年竣工)です。その先にメディアドームが見えてきます。このドーム裏に架かる橋は銘板がなく、名無し橋です。
先に歩を進めると14番目「神岳歩道橋」(かんたけほどうきょう、昭和57年竣工)があり、その先に川の合流点があります。左から流れ込んでくる川に架かる橋は「新宿橋」(しんじゅくばし、昭和46年)とあり、もうひとつはまっすぐに流れてくる川は、50mほど先、北九州球場からメディアドームを抜け、熊本町へ繋がる幹線道路が走る橋が「緑橋」(みどりばし、昭和44年竣工)があります。
ここに謎があるのです。その謎はどちらが神嶽川なのか?
以前にも記しましたが、欄干には漢字の橋の名、ひらがなの橋の名、流れる川の名、竣工年月の4つが記されていると。
これが正しいとすれば、「新宿橋」の欄干には【かんたけがわ】とあり、左から流れ込む、小さな川が【かんたけがわ】ということになります。【かんたけがわ】は足立山を源とする川だと思いますが、「新宿橋」の先は、神岳三叉路にぶつかり、暗渠となり、神岳町に姿を現すも小さな流れになり、架かる橋も小さく、銘板も見当たらず、川の名前が確認できません。
一方、流れの大きな川に架かる「緑橋」の欄干には【ながぞえがわ】とあり、「長添川橋」の謎が解けたと思ったのですが、この【ながぞえがわ】をさかのぼり、さらに混乱です。
ところで「新宿橋」も「緑橋」も由来がわかりません。この命名も謎といえば謎といえるでしょう。