北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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中黒原橋です。

川巡り、橋巡り、神嶽川8

上黒原橋です。
黒住橋です。
川巡り、橋巡り、神嶽川シリーズも今回が最後。
地名はときどき、思わぬ読みをします。小倉に住む人は、違和感なく、黒原を「くろばる」と読みます。でも、ワープロには難解らしく、変換できません。
気になって、「~原」を「~ばる」「~はる」と読む地名を調べてみると「尚智庵」なるサイトに記載がありました。「原」を「ばる」「はる」と読む地名は全国に99箇所あって、内97箇所が九州と・・・中原(なかばる)、陣の原(じんのはる)などもそうです。サイト開設者の考察では、「稲作地帯に隣接する居住空間ではないか」とあります。とすれば、足立山ふもとの住宅地だったのかなと・・・
横道にそれましたが、川・橋の話に戻ります。
永添川(神嶽川)は黒住町の西側から高坊、霧ヶ丘へ続き、城野自動車学校側では疎水のように川幅も狭くなり、暗渠となります。
橋は、「中黒原橋」(なかくろばるばし、昭和46年竣工)、「上黒原橋」(かみくろばるばし、昭和50年竣工)、「黒住橋」(くろずみばし、昭和45年竣工)、銘板のない名無し橋と続きます。
いずれの橋も昭和40年から50年半ばに架けられた橋のようです。私の想像ですが、昭和40年代の住宅ブーム時に生活用の橋が整備されたのではないかと思います。
黒住橋を過ぎた高坊、霧ヶ丘のあたりでは、狭い川に個別住宅へのアプローチ用に、住宅の数だけの個人用の橋(?)があります。最後の橋、高坊橋(たかぼうばし、昭和53年竣工)はそんな環境の中にあり、霧ヶ丘から高坊へ繋がる重要な橋だと思います。
シリーズ途中、橋の順番を間違えたかもしれません。改めて、神嶽川・永添川に架かる橋を列記します。
月の橋、宝来橋、恵比寿橋、旦過橋、天神島橋、平和橋、天満橋、弘雲庵橋、稲荷橋、水門橋、長添橋、新明和橋、萩崎橋、名無し橋、神岳歩道橋、緑橋、名無し橋、三郎丸橋、上三郎丸橋、下金久田橋、金久田橋、上金久田橋、黒原橋、中黒原橋、上黒原橋、黒住橋、名無し橋、高坊橋。以上28の橋が架かっていました。(新宿橋などの支流に架かる橋は含みません)
最後に神嶽川を巡って、思うことは小さな川だけど、たくさんの橋が私たちを支えていること、一級河川ではないけれど、小さな支流がたくさんあり、北九州の水の豊かさを見たような思いです。
そして、その支流に架かる橋も訪ねねばと宿題が残ったみたいです。
近々、挑戦します!!